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サンフランシスコの北部を目指してランバート通りから歩き出した、こちらSK-BASEです。

前回は読んでいただけましたか?

【北北西に進路を取れ】のシリーズ一覧

サンフランシスコのガイドブックで必ず見るカニです

アルカトラズ島が見える坂を下って行くと、徐々に潮の香りがしてきます。すっかり、丘を下り終えたころには海の風景が開けたのでした。

港通りを歩いて、地図が指すFisherman's Wharfの場所へ向かうと、大きな人混みと大きな赤いカニの看板が見えました。誰もがサンフランシスコのガイドブックを開くと見たことがあるであろう、Fisherman's Wharfのトレードマーク的存在の蟹です。

今回の私のサンフランシスコ訪問はどこもサンフランシスコの定番です。なんせ、サンフランシスコ第一回目なもんで、"定番を知らずして地元を知ることなかれ"。なんて、言い訳がましいですが、本当そう思うのです。もちろん、ここに来たのはクラムチャウダーを食べるためです。

クラムチャウダーと酸っぱいパン

カニの看板が見えたところで海の方へ向かうと、海鮮料理を扱うお店がズラリと立ち並んでいました。正直、どれが良くてどれが悪いかなんて分かりません。私が今回狙っているのは、パンを器にしたクラムチャウダーだったのですが、どこも値段が同じなのです。これは困ったなと思いながら、最後は自分の五感だけが頼りだと思った私は、目でショーケースに入った魚介の鮮度を確認し、匂いでおいしいか確認したのでした。けれど、結局分からずじまい、しばらくあっち行ったりこっち行ったりしていると、お店の中からおっちゃんが"決まったかい?"と笑顔で聞いてくるもんですから、"Yes"と言っちゃって、そのお店に言ったのでした。どうやら、最後にお店を決めるのは愛想と呼び込みらしいです(笑)。

おっちゃんは段々に置いてあるパンを一つ取り、そのパンをくり抜きました。パンに注がれたクラムチャウダーは持ってみるとずっしりとし、思ったよりもデカイです。やっと、英語の教科書やガイドブックで見てきたクラムチャウダーが食べられると思うと、何かを達成した感動に包まれるでした。正直、色んな人からサンフランシスコのクラムチャウダーの話を聞いていて、観光品だとか、思ったよりもおいしくないとか、そういう評価を知っていたので、ハードル自体はかなり低いものだったのですが、一口食べてみると、私は好きでした

ただ、パンをクラムチャウダーにつけて食べると、**"あれ?このパン酸っぱいし、腐ってない?"と思うのでした。周りを見てもカビが生えてるわけではないのですが、気温が暑くて悪くなったんじゃないのかなんて思っていると、メニューのところに"Sour Dough"**の文字があり、つまり、それは"酸っぱい生地"という意味なのです。しかも、どの店舗もSour Doughを使っているようで、どうやらこの酸っぱいパンと食べるクラムチャウダーがここの特徴らしいのです。

オマケにすぐ近くに酸っぱいパンの工場(Boudin Bakery)があるので、どうやらまわりのシーフードレストランはここのパンを使っているようです。なぜ、このパンを使うようになったか分かりませんが、分かっていることは

乳酸菌とイースト菌で作れるこのパンはほかのパンより長く鮮度を保てることと、1800年代の黄金期にフランス出身のアメリカ人がフランスのSourdoughの技術をサンフランシスコに持ち込んだということです。

結論としては、今度来た時は普通のカップでクラムチャウダーを頂きたいです。

最後の目的地の前に散歩してみました

ケーブルカーに乗り、長年見てみたかったところを見て、定番を食べた。この旅のゴールとして行きたいところは出発前から決めていました。ゴールデンゲートブリッジです。そこに何か思い入れがあるわけではありませんが、私の中でサンフランシスコ=ゴールデンゲートブリッジという式が昔からあったので、理由なく最後に見たいと思ったのです。

せっかくなので、夕日に照らされる、文字通り黄金に輝く橋を見たかったので、日没の時間まで、気の赴くままに、港通りを散歩することにしました。

Pier39という埠頭はちょっとしたテーマパークのようになっていまして、レストランやお土産屋、アミューズメント施設までそろっていました。

Pier39の一角ではマジックショーがあっていました、とくに面白いわけではありませんが、現地で毎日起きているであろう様子を垣間見えることができます。

友達と旅行してた方がいいと思うことも、道中ありました(特に観覧車で 笑)。しかしながら、一人で誰も自分のことを知らない世界で、誰からも気にされることなく景色を見ることで、旅先の現地の様子を観察できるのでした。そして、"ああ、この地域はこういう人たちがいるのか"とか、"きっと、この家族はお母さんが強いんだろうな"とか、正直根拠のない考えばかりですが、世界を第三者の目で見ている気分になり、それはそれで楽しいのです。

日は沈みかけ旅の終わりを迎えます

しばらく、行きたい方向に歩いていましたが、日が暮れ始めたので、最終目的地となるゴールデンゲートブリッジが近くで一望できるBaker Beach(ベイカー・ビーチ)に向かいました。

海にはイルカの背びれがヒョッコリと顔を出しましたが、カメラを構えたときには、二度と姿を見せることがなかったです。いやはや、まだまだ撮影技術に鍛錬が必要ですな。

空は黄金に輝き始め、それとともにゴールデンゲートブリッジの赤が燃えるように輝いていました。このビーチにはカップルも夫婦も友達グループも釣り人さえもいて、みんなそれぞれ目的は違うこととでしょう。まあそれでも、せっせと三脚をバッグから出して、夕日とゴールデンゲートブリッジを撮っている人は私ぐらいなものでしたが(笑)。

これにて、今回の旅は終了です。Part7までお付き合いいただいた方ありがとうございました。リュックサック1つで一週間の旅に出ましたが、まあこれで事足りました。

あまり有名でないような場所も行ってみましたし、定番の観光スポットにも行きましたが、どこにいくなんて正解はありません。ネットやテレビで見たから、見た気になるのも過信ですし、有名でない場所に行ったからといって、他の観光客より優位に立ったわけでも現地を知り尽くしたわけでもありません。

要は、旅なんて自己満足でいいんですよ。旅行に行ったからといって、必ず何かが変わるわけでもありません。ただ、自分のここに行きたいという欲求を満たすことができるならそれでイイんじゃないっていう話。

続く...といいな


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